まだ屋根が茅葺きだった100年以上前に現在の場所へ建物が移築され、その後2階を増築し、工事前の建物のカタチになったそう。
親の世代から子へ、さらにその子へと受け継がれ家族を守り続けてきた家。
すっかり使わなくなってしまった重い2階部分を減築し、安心して暮らせる平屋へと耐震リフォーム。
屋根の軽量化と耐震補強での補助金も活用し、これからまた世代を超えた家族が永く安心して暮らせるようになりました。
【完成写真】
2階部分を減築し平屋にすることで、建物自体が大幅に軽量化され1階部分への負担も軽減されるため、地震の際も横揺れしにくい建物となり、耐震性も向上します。
雪の多い地区では、2階の屋根に積もった雪をおろすのもかなりの重労働。
平屋にすることで、そういった維持管理の面でも楽になるのは大きなポイントです。
2025年の冬は積雪量もかなり多く、撮影時もまだ多くに雪が残っていました。
和室を一部減築し、深い軒のある中庭
元々和室に縁側がある昔ながらの間取りでしたが、仏間のある和室には縁側を残し、リビングとなった部分の縁側を減築。
梁や鴨居はそのまま残し、深い軒のある中庭へと作り変えました。
木陰となる軒下で、のんびり日向ぼっこをしたり、ご近所のお友達とおしゃべりをしたり。
夕暮れ時には外で夕涼みもいいかもしれません。
以前は引戸で間仕切られていた広い和室も、壁を増やして耐震補強をし、リビング・ダイニング・キッチンが一続きとなったシンプルな動線となりました。
敷居のあった和室と違い、床の段差もなく掃除もしやすく!
もちろん、寝室や和室への移動もスムーズになり、足腰が弱ってしまう老後においても、暮らしやすい環境になりました♩
天井の立派な梁、和室を仕切っていた鴨居はそのまま残して化粧直し。
昔ついた傷や、お子さんが貼ったであろうシールなんかも残っていました。
新しく生まれ変わった空間にも、この家に刻まれた思い出が詰まっています。
【施工写真】